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開催にあたって実行委員長 安井至 (国際連合大学副学長)
実行委員長 安井至 環境問題はいつでも変質を続けている。現在の日本の状況なら、ダイオキシンも環境ホルモンも、ヒトに対してはそれほどの毒性を発揮するような状況に無いことが分かった。一方、このところの気象はいささか妙である。すべてが人間活動起源による温暖化のためとは言えず、自然の揺らぎの影響も大きいのだと思うが、その揺らぎ自体が大きくなりつつあるように見える。加えて、化石燃料の限界も一部で見えはじめ、金属資源も高騰し、また、バイオ燃料のお陰で、農作物の価格も上昇している。 このような世界全体の状況をしっかり観察し、日本という国は、世界に何を依存しているのか、世界からモノが買えなくなったら、どのような国になるのか、などといった俯瞰的な観点を持ちつつ、「さて、それなら日本国内で何をするか」を考えるようなメンタリティーが、誰にでも必要な時代になった。 果たして、エココンに参加する学生は、このような問題意識をもっているか。まずそれを見たい。さらに、学生は何を社会人と共有できるのか、それを見たい。加えて、学生は次々と新しい世代に入れ替わるが、確実に情報・知識の質が向上し、同時に、意識変革も進んでいるか、それが見たい。 見たいといっても、個人一人で見ても仕方が無い。それには、見物人の人数も重要である。参加するすべての人と一緒に見て、そのトレンドを見極めたい。現時点でエココンに参加することが決まっているのは、エココンをサポートする学生チーム、事務局、そして、実行委員会だけである。これだけの人数では、何も見えない。 まず、自分達が何を知っていて、何を考えているのか。何をやっており、それを誰に伝えようとしているのか。それは毎年進歩しているのか。こういったことを示す意欲のある参加団体が欲しい。リピーターとして毎年出ることが、自分達の進歩を知るために、必要不可欠だと思う。 審査員は、こんな思いで参加チームを評価しようとしている。ただし、「審査の常」であるが、いかなる場合でも最後の決め手は、参加チーム構成員に備わっている「審査員を感動させる人間力」のように思える。 エココンは、これまで述べてきたような参加者だけで満足できる訳ではない。できれば、それを一般の社会人との交流できる機会になることが望ましい。学生団体からの一般社会に、パワーが伝わるような大会になることが望ましい。一般の方々、特に、環境関連を職業とする社会人の参加を希望したい。 |
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